
宿泊施設の子ども料金とは、子どもの年齢や食事・寝具の有無、添い寝条件などに応じて設定される料金体系です。
宿泊施設には、大人料金だけでなく、子ども料金を設定している施設があります。
しかし、子ども料金は、年齢だけで決まるものではなく
宿泊施設や予約サイト(OTA)によって料金区分や設定方法が異なります。
そのため、初めて宿泊施設の予約・販売業務を担当する方にとっては、分かりにくい項目の一つです。
また、宿泊業界では「Aチャメ」「Bチャメ」といった業界用語が現在でも使われており
国内OTAと海外OTAでも子ども料金の考え方や設定方法が異なります。
そのため、「子ども料金をどのように設定すればよいのか」「予約サイトごとに何が違うのか」と
悩む予約担当者も少なくありません。
子ども料金を正しく理解するためには、料金区分だけでなく
その背景にある考え方や各予約サイトの違いまで整理して理解することが大切です。
本記事では、宿泊施設の子ども料金の基本的な仕組みから
「Aチャメ」「Bチャメ」などの業界用語
国内・海外OTAにおける子ども料金の違いまでを順を追って解説します。
初めて宿泊施設の予約・販売業務を担当する方にも分かりやすいよう
子ども料金の全体像を整理していきます。
【基本理解】宿泊施設の子ども料金とは?基本の仕組み
宿泊施設の子ども料金とは、子どもの年齢や食事・寝具の有無、添い寝の可否などに応じて
設定する宿泊料金のことです。
施設ごとに料金や対象年齢、提供するサービスを自由に設定できるため
同じ年齢の子どもでも宿泊施設によって料金や条件は異なります。
また、子ども料金は年齢だけで決まるものではありません。
食事や寝具の有無、添い寝の可否など、複数の条件を組み合わせて設定されます。
そのため、OTAや宿泊施設によって子ども料金の考え方や設定方法が異なるのです。
【基本理解①】そもそも、添い寝とは?
「添い寝」とは、子どもが大人と同じ寝具を利用し、一緒に寝る宿泊方法のことです。
「添い寝=無料」というイメージを持たれることもありますが、必ずしも無料とは限りません。
施設によっては添い寝を無料としている場合もあれば、
施設使用料や食事代などを別途設定している場合もあります。
そのため、子ども料金を設定・案内する際は、「添い寝可否」だけでなく
「料金が発生する条件」まで明確にしておくことが重要です。
【基本理解②】子ども料金で設定する主な項目
宿泊施設では、主に次のような項目を組み合わせて子ども料金を設定します。
| 設定項目 | 内容 |
| 対象年齢 | 小学生・未就学児・乳幼児など |
| 食事 | 大人料理・子ども料理・食事なし |
| 寝具 | あり・なし |
| 添い寝 | 可・不可 |
| 料金 | 割合・定額・無料など |
| 大人料金の算出人数 | 含める・含めない |
これらを組み合わせることで、各施設の子ども料金が決まります。
宿泊施設では、このような子ども料金を自由に設定できますが
実際の予約サイト(OTA)では、各サイトの仕様に合わせて登録する必要があります。
同じ年齢の子どもであっても、施設によって料金やサービス内容が異なるのは、この設定内容が異なるためです。
【基本理解③】子ども料金を理解するうえで大切なこと
子ども料金を理解するうえで最も重要なのは、「年齢だけで決まるものではない」ということです。
対象年齢だけでなく、食事や寝具の有無、添い寝の可否、大人料金の算出人数など
複数の条件を組み合わせて料金が設定されています。
さらに、実際の予約サイト(OTA)では、宿泊施設で決めた子ども料金を各OTAの仕様に合わせて登録・販売します。
そのため、予約担当者はまず自施設の子ども料金の考え方を理解し
そのうえでOTAごとの設定方法を把握することが重要です。
次の章では、宿泊業界でよく使われる「Aチャメ」「Bチャメ」といった子ども区分について解説します。
【業界用語】Aチャメ・Bチャメとは?宿泊業界で使われる子ども区分
宿泊施設では、子ども料金を設定する際に「Aチャメ」「Bチャメ」といった言葉が使われることがあります。
近年では、じゃらんnetや楽天トラベルなどの予約サイト上で「Aチャメ」「Bチャメ」という表記を見る機会は少なくなりました。
しかし、旅館やホテルの現場、旅行会社とのやり取りでは現在でも広く使われている業界用語です。
初めて宿泊施設の予約業務を担当する方は、まずこの言葉の意味を理解しておくことで
その後のOTA設定や施設内での運用も理解しやすくなります。
【業界用語解説①】「チャメ」とは?宿泊業界で使われる子ども料金の呼び方
「チャメ」とは、宿泊業界で使われる「子ども(小人)」を表す業界用語です。
語源は、「チャイルド(Child)メニュー」や「チャイルドメンバー」の略とされており
主にJTBなどの国内旅行会社の宿泊手配や予約業務の現場から広まったといわれています。
現在では予約サイトの設定画面で「Aチャメ」「Bチャメ」という名称を見ることは少なくなりましたが
旅館やホテルの現場では現在でも日常的に使われています。
そのため、予約担当者であれば知っておきたい宿泊業界の基本用語の一つです。
【業界用語解説②】Aチャメ・Bチャメ・Cチャメ・Dチャメの違い
宿泊業界では、子ども料金を大きく4つの区分で考えることが一般的です。
これは全国共通のルールではありませんが、多くの宿泊施設や旅行会社では
次のような考え方で運用されています。
一般的なAチャメ~Dチャメの区分
| 区分 | 一般的な対象 | 食事 | 寝具 | 一般的な料金の目安 |
| Aチャメ | 小学生 | 大人に準じた料理 | あり | 大人料金の約70% |
| Bチャメ | 未就学児 | 子ども料理・お子様ランチ | あり | 大人料金の約50% |
| Cチャメ | 幼児 | 食事なし | あり | 大人料金の約30% |
| Dチャメ | 乳幼児・添い寝 | 食事なし | なし | 無料または施設利用料 |
AチャメとBチャメの最も大きな違いは、提供する料理の内容です。
Aチャメでは、大人に準じた料理(会席料理の品数を減らしたものなど)を提供することが一般的です。
一方、Bチャメでは、お子様ランチなど子ども向けの料理を提供するケースが多く見られます。
また、Cチャメ・Dチャメは、食事や寝具の有無によって区分されることが一般的です。
【業界用語解説③】Aチャメ・Bチャメは「目安」であり、施設ごとの運用が基本
Aチャメ・Bチャメという区分は、宿泊業界で広く使われている考え方ですが
全国共通のルールとして定められているものではありません。
例えば、Aチャメを小学生全員とする施設もあれば、高学年のみを対象とする施設もあります。
また、Bチャメの料理内容や料金割合も施設によって異なります。
そのため、「Aチャメ=必ず70%」「Bチャメ=必ず50%」というものではなく
自施設の運用内容に合わせて設定されていることを理解しておきましょう。
次の章では、こうした宿泊施設の子ども区分を
じゃらんnetや楽天トラベルなどの国内OTAではどのように設定するのかを解説します。
【国内OTA設定】子ども料金を国内OTAで設定する方法
前の章では、「Aチャメ」「Bチャメ」といった宿泊業界で使われる子ども料金の区分について解説しました。
しかし、実際にじゃらんnetや楽天トラベルなどの国内OTAで子ども料金を設定する際は
「Aチャメ」「Bチャメ」という名称を入力するわけではありません。
各OTAには、それぞれ独自の設定項目が用意されており、宿泊施設で決めた子ども料金を
その仕様に合わせて登録していきます。
基本的な考え方は共通していますが、子どもの区分や料金の設定方法などはOTAによって異なります。
まずは、国内OTAで共通して使われる「料金算出人数」の考え方を確認したうえで
各OTAの設定方法を見ていきましょう。
【国内OTA設定理解①】まず知っておきたい「料金算出人数」とは?
国内OTAで子ども料金を設定する際によく登場する項目が、「料金算出人数」です。
料金算出人数とは、子どもを大人の宿泊料金を計算する人数として含めるかどうかを決める設定です。
同じ「子ども1名」の宿泊でも、この設定によって適用される大人料金が変わるため
合計宿泊料金が変動する場合があります。
例えば、大人料金が「1室2名利用」と「1室1名利用」で異なるプランでは
子どもを料金算出人数に含めるかどうかによって、適用される料金が変わります。

【国内OTA設定理解②】宿泊施設の区分とOTAの設定項目は異なる
宿泊施設では、「Aチャメ」「Bチャメ」といった独自の子ども区分で運用していても
OTAではそれぞれ決められた設定項目に置き換えて登録します。
そのため、宿泊施設で決めた子ども区分と、OTAで設定する項目は必ずしも一致するわけではありません。
例えば、「小学生」「幼児(食事・布団あり)」「添い寝」といった区分は、OTAごとに名称や設定方法が異なります。
そのため、各OTAの仕様を理解したうえで、自施設の子ども料金ルールに合わせて設定することが重要です。

続いて、実際の設定画面を見ながら、各国内OTAの子ども料金設定方法を確認していきましょう。
【国内OTA設定画面】じゃらんnetならではの特徴
じゃらんnetは、多くの宿泊施設で利用されている国内OTAの一つです。
子ども料金の設定項目は比較的シンプルで、初めて設定を行う担当者でも理解しやすい仕様となっています
一方で、他のOTAとは異なる点もあるため、特徴を把握したうえで設定することが大切です。
まずは、設定画面を見ながら、どのような項目が用意されているのか確認してみましょう。

じゃらんnetでは、小学生は「小学生」の1区分のみで設定します。
楽天トラベルや一休.comのように、高学年・低学年へ分けて設定することはできません。
一方、幼児は宿泊条件に応じて、次の4区分が用意されています。
- 食事・布団あり
- 食事あり
- 布団あり
- 食事・布団なし
宿泊施設で設定している子ども料金に合わせて、それぞれの区分へ登録します。
【じゃらんnet】実務で押さえておきたいポイント
■ポイント①: このOTAならではの特徴
じゃらんnetでは、子ども区分ごとに料金を設定するだけでなく、「大人料金計算時に数える」の設定により、子どもを大人料金の算出人数に含めるかどうかを設定できます。また、子ども料金は割合・定額・円引きなど、施設の運用に合わせた料金設定が可能です。
■ポイント②: 設定を効率化する「コピー」機能
新規プラン登録時には、既に設定済みのプラン・客室の子ども料金をコピーして利用できます。
同じ子ども料金を設定するプランでは、一から設定し直す必要がなく、入力作業の効率化や設定ミスの防止につながります。
■ポイント③: 運用時の注意点
子ども料金はプランごとに設定するため、プラン内容に応じて料金や受け入れ条件が異なる場合は
それぞれ適切に設定する必要があります。
コピー機能を利用する場合も、プラン内容に合わせて子ども料金が正しく設定されているか
登録前に確認しましょう。
【国内OTA設定画面】楽天トラベルならではの特徴
楽天トラベルでは、子どもの年齢や宿泊条件に応じて、細かな子ども料金設定を行うことができます。
プラン新規作成時の設定画面には、子ども料金の設定以外にも、
人数別料金や食事設定、食事選択設定、楽天ポイントなど、プラン全体に関わるさまざまな
設定項目が表示されます。
ここでは、その中でも「子ども料金の設定」に着目して見ていきましょう。

楽天トラベルでは、小学生を「高学年」「低学年」の2区分に分けて設定できます。
そのため、学年に応じて料金や料理内容を変更したい施設にも対応しやすい仕様となっています。
また、幼児についても、次の区分ごとに料金を設定できます。
- 食事・布団付
- 食事のみ
- 布団のみ
- 食事・布団不要
【楽天トラベル】実務で押さえておきたいポイント
■ポイント①: このOTAならではの特徴
楽天トラベルでは、「大人と同じ」の設定や、幼児の食事を「込」「別」で設定できるなど
子どもの受け入れ条件を細かく設定できます。
また、子ども料金については割合・定額のほか、食事や寝具の有無を組み合わせた柔軟な設定が可能です。
■ポイント②: 設定を効率化する「テンプレート」機能
楽天トラベルでは、子ども料金テンプレートを登録できます。
よく利用する子ども料金をテンプレートとして保存しておくことで、
新規プラン作成時に呼び出して利用でき、入力作業の効率化や設定ミスの防止につながります。
■ポイント③: 運用時の注意点
テンプレートを編集・削除しても、すでに登録済みのプランには自動で反映されません。
既存プランにも変更内容を反映したい場合は、各プランの子ども料金を個別に更新する必要があります。
一方で、各区分の料金や食事内容、寝具の有無、受け入れ可否は施設ごとに設定できます。
そのため、どの区分にどのような料金や食事内容を適用するのかを
あらかじめ施設側で決めておく必要があります。
【国内OTA設定画面】るるぶトラベルならではの特徴
るるぶトラベルでは、子どもの年齢に応じた自動振り分けや、
料金算出人数の設定方法など、他のOTAとは異なる特徴があります。
まずは、子どもの年齢区分と設定画面について見ていきましょう。
【るるぶトラベル独自の設定】子どもの年齢区分
るるぶトラベルでは、予約時に入力された子どもの年齢をもとに、子どもA~Dへ自動で振り分けられます。
年齢区分は以下のように固定されており、施設側で変更することはできません。
| 区分 | 対象年齢 |
|---|---|
| 子どもA | 9~12歳 |
| 子どもB | 6~8歳 |
| 子どもC | 3~5歳 |
| 子どもD | 0~2歳 |
一方で、各区分の料金や食事内容、寝具の有無、受け入れ可否は施設ごとに設定できます。
そのため、どの区分にどのような料金や食事内容を適用するのかを
あらかじめ施設側で決めておく必要があります。
【実際の子ども設定画面】標準設定
るるぶトラベルでは、子ども料金の設定を「標準設定」と「拡張設定」の2種類から選択できます。
それぞれ料金算出人数の設定方法が異なるため、自施設の運用に合わせて使い分けることが重要です。
標準設定では、子ども料金の設定に加え、料金算出人数への扱いがあらかじめ決められています。
そのため、施設側で子どもを料金算出人数に「含む」「含まない」といった設定を変更することはできません。
施設の料金体系に合わせて料金算出人数を変更したい場合は、拡張設定を利用します。

【実際の子ども設定画面】拡張設定
拡張設定では、子ども区分ごとに料金算出人数へ「含む」「含まない」を施設側で選択できます。
料金算出人数を柔軟に設定できるため、施設の料金体系に合わせた販売が可能になります。

るるぶトラベル特有の仕様
■ポイント①:年齢に応じて自動で子ども区分へ振り分けられる
るるぶトラベルでは、予約者が入力した子どもの年齢に応じて、
自動的に子どもA~Dへ振り分けられます。
例えば、10歳の子どもで検索した場合は「子どもA」、5歳の子どもで検索した場合は
「子どもC」として判定されます。このため、施設側では各区分の料金や食事内容、
受け入れ条件をあらかじめ整理したうえで設定しておくことが重要です。

■ポイント②:受け入れ不可でも上位区分へ自動で振り分けられる
るるぶトラベルでは、該当する子ども区分を受け入れ不可に設定している場合でも
予約できなくなるとは限りません。
例えば、5歳の子どもは本来「子どもC」に該当しますが、子どもCを受け入れ不可に設定している場合は
自動的に上位区分である「子どもB」へ振り分けられ、その区分の料金で販売されます。
同様に、子どもBが受け入れ不可の場合は子どもAへ振り分けられるなど、
受け入れ可能な上位区分がある場合は、その区分で予約できる仕組みとなっています。
そのため、「子どもCは受け入れない」という設定だけでは
必ずしも3~5歳の子どもの予約を制限できるわけではありません。

【るるぶトラベル】実務で押さえておきたいポイント
■ポイント①:年齢区分は固定されている
るるぶトラベルでは、子どもA~Dの年齢区分はシステム上で固定されています。
施設側で変更することはできないため、各区分にどのような料金や食事内容を設定するかを
事前に整理しておきましょう。
■ポイント②:料金算出人数は設定方法によって異なる
標準設定では料金算出人数への扱いがあらかじめ決められていますが、
拡張設定では子どもを料金算出人数に「含む」「含まない」を施設側で設定できます。
施設の料金体系に合わせて、適切な設定方法を選択することが大切です。
■ポイント③:設定を効率化する「基本設定」機能
るるぶトラベルでは、子ども料金の基本設定を登録できます。
「標準設定」「拡張設定(食事あり)」「拡張設定(食事なし)」ごとに設定内容を保存しておくことで
新規プラン作成時に呼び出して利用でき、設定作業の効率化や入力ミスの防止につながります。
■ポイント④:基本設定は既存プランには反映されない
基本設定を変更しても、すでに登録済みのプランには自動で反映されません。
既存プランの内容を変更する場合は、各プランの子ども料金設定を個別に更新する必要があります。
【国内OTA設定画面】一休.comならではの特徴
一休.comでも、子ども区分ごとに料金や食事・寝具の有無などを設定できます。
基本的な設定項目は他の国内OTAと大きく変わりませんが、
子ども料金に関する補足情報を「子供料金についての備考」として登録できる点が特徴です。
まずは、子ども料金の設定画面を確認してみましょう。

一休.comでは、小学生を「高学年」「低学年」に分けて設定できるほか、幼児についても食事や寝具の有無に応じて区分ごとの料金を設定できます。また、「子供料金についての備考」を登録できることも特徴です。
備考欄には、添い寝の対象年齢や施設使用料、子ども料理の内容など、料金設定だけでは伝えきれない情報を掲載できます。
【一休.com】実務で押さえておきたいポイント
■ポイント①:このOTAならではの特徴
一休.comでは、子ども区分ごとの料金設定に加えて、「子供料金についての備考」を登録できます。
添い寝の対象年齢や施設使用料、子ども料理の内容などを記載しておくことで、
予約者へ子どもの受け入れ条件を分かりやすく案内できます。
■ポイント②:設定を効率化する「テンプレート」機能
一休.comでは、子ども料金テンプレートを登録できます。
あらかじめ、よく利用する子ども料金をテンプレートとして保存しておくことで、新規プラン作成時にその内容を呼び出して利用できます。同じ子ども料金を設定するプランが多い施設では、設定作業の効率化や入力ミスの防止につながります。
■ポイント③:運用時の注意点
テンプレートを利用する場合も、プランごとの受け入れ条件や料理内容と一致しているかを公開前に確認しましょう。特に、「子供料金についての備考」に記載する添い寝の対象年齢や施設使用料、子ども料理の内容は、実際のプラン内容と異なる案内にならないよう注意が必要です。
【自社予約設定】予約番ならではの特徴
予約番では、子ども料金の設定項目を施設ごとに自由にカスタマイズできます。
国内OTAでは、あらかじめ決められた子ども区分に沿って設定するケースが一般的ですが
予約番では施設の運用に合わせて子ども区分そのものを設計できるため、より柔軟な販売が可能です。

予約番では、「子ども区分の設定」と「子ども料金の設定」の2つの手順で子ども料金を設定します。
【予約番独自の手順①】子ども区分を設定する
まずは、施設で使用する子ども区分を作成します。
予約番では、別途設定する「顧客タイプ」をもとに
子どもの年齢や料理内容、寝具の有無など、施設の運用に合わせた区分を自由に作成できます。

設定画面では、主に次の項目を設定します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 顧客タイプ名 | 施設独自の名称を自由に設定できます。 |
| 食事・説明 | 提供する料理内容や補足説明を入力します。 |
| 寝具 | あり・なしを設定します。 |
| 区分 | 大人料理・子ども料理・食事なしなどを設定します。 |
| 検索条件に表示する | 検索画面へ表示するかを設定します。 |
施設によって子どもの受け入れ方や料金体系は異なるため
このように施設独自の区分を自由に設計できることが予約番の大きな特徴です。
■設定例① 添い寝の子どもを年齢ごとに区分する

例えば、
- 0~1歳:施設利用料無料
- 2~3歳:施設利用料3,300円
のように、添い寝の子どもでも年齢ごとに区分を分けて設定できます。
■設定例② 同じ年齢でも料理内容ごとに区分する

また、同じ年齢でも料理内容に応じて料金を分けたい場合は、
- 10~12歳(大人に準ずる料理)
- 10~12歳(お子様ランチ)
- 3~5歳(お子様ランチ)
のように、それぞれ別の区分として設定できます。
年齢だけでなく、料理内容や施設の販売方針に合わせて自由に区分を設計できる点は、自社予約システムならではの強みです。
【予約番独自の手順②】子ども料金を設定する
子ども区分を作成した後は、それぞれの区分ごとに料金を設定します。

料金設定画面では、対象年齢や料金だけでなく、「料金算出人数への含め方」「検索人数への含め方」なども設定できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受入 | 設定されている区分の受入可否を選択できます。 |
| 料金設定 | 大人料金に対する割合(%)または固定料金を設定できます。 |
| 料金算出人数への含め方 | 子ども1名を料金算出人数としてどのように扱うかを設定します。 |
| 検索人数への含め方 | 予約検索時の人数として含めるかを設定します。 |
例えば、「料金算出人数への含め方」では、
- 1.0:子ども1名を大人1名として料金算出人数に含める
- 0:料金算出人数には含めない
といった設定が可能です。
施設の料金体系によって設定方法が異なるため、仕組みを理解したうえで設定することが重要です。
【予約番】実務で押さえておきたいポイント
■ポイント①:このシステムならではの特徴
予約番では、施設独自の子ども区分を自由に作成し
その区分ごとに料金や食事内容、寝具の有無、料金算出人数などを細かく設定できます。
国内OTAのように決められた区分に合わせる必要がないため、
施設の販売方針に合わせた柔軟な子ども料金の設計が可能です。
■ポイント②:設定を効率化する「プランコピー」機能
子ども料金を設定済みのプランをコピーして新規プランを作成した場合は、
その子ども料金設定も自動で引き継がれます。
同じ設定のプランを複数作成する場合でも、一から入力し直す必要がなく、
作業時間の短縮や設定ミスの防止につながります。
■ポイント③:運用時の注意点
プランコピー機能を利用する場合は、コピー元プランの子ども料金設定もそのまま引き継がれます。
プランごとに販売内容が異なる場合は、対象年齢や料金、食事内容、寝具の有無などが適切に設定されているかを公開前に確認しましょう。
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【海外OTA設定】海外OTAでは子ども料金をどのように設定するのか
国内OTAでは、「小学生」「幼児」「添い寝」などの子ども区分をもとに子ども料金を設定することが一般的です。
一方、海外OTAでは、子どもの年齢区分をもとに料金を設定することが一般的です。
予約時には、お客様が子どもの年齢を入力して検索し、その年齢に応じた料金や宿泊条件が適用されます。
まずは、実際の予約画面を見ながら、国内OTAとの違いを確認してみましょう。

国内OTAと海外OTAの考え方の違い
国内OTAと海外OTAでは、子ども料金の設定方法だけでなく、子どもの区分の考え方が大きく異なります。
国内OTAでは、「小学生」「幼児」「添い寝」といった子ども区分ごとに料金(割合・定額)を設定します。
一方、海外OTAでは、「0~2歳」「3~5歳」「6~12歳」といった年齢区分ごとに料金(割合・定額)を設定します。
また、Booking.comやExpediaでは、施設の運用に合わせて年齢区分の範囲を自由に設定できます。
一方、Agodaでは年齢区分があらかじめ決められており、基本的に変更することはできません。

主要な海外OTAの特徴
■ Booking.com
Booking.comでは、子どもの宿泊可否や最小宿泊年齢を設定できるほか、子ども料金は「スタンダード」と「フレキシブル」の2種類から選択できます。
フレキシブル料金では、施設の運用に合わせて最大4つまで年齢区分を設定でき、それぞれの年齢区分ごとに料金(割合・定額)を設定できます。また、客室ごとの子どもの定員やベビーベッドの利用条件なども細かく設定できます。
■ Expedia
Expediaでは、大人・子ども・乳幼児の年齢区分を施設側で自由に設定し、その年齢区分ごとに料金(割合・定額)を設定できます。
子ども料金を設定していない場合は大人料金として扱われるため、年齢区分だけでなく料金設定も忘れずに行うことが重要です。
■ Agoda
Agodaでは、子どもの年齢区分があらかじめ決められており、基本的に変更することはできません。
年齢区分は以下のように設定されています。
- 子どもA:9~12歳
- 子どもB:6~8歳
- 子どもC:3~5歳
- 子どもD:0~2歳
この考え方は、国内OTAのるるぶトラベルと近い仕様となっています。
【海外OTA設定】実務で押さえておきたいポイント
国内OTAと海外OTAでは、どちらも子ども料金を割合や定額で設定する点は共通しています。
一方で、国内OTAは「子ども区分」を基準に設定し、海外OTAは「年齢区分」を基準に設定するという違いがあります。
また、海外OTAでもBooking.comやExpediaのように年齢区分を自由に設定できるOTAがある一方で
Agodaのように年齢区分が固定されているOTAもあります。
そのため、OTAごとの仕様を理解したうえで設定することが重要です。
さらに、海外OTAでは施設が設定した内容がお客様の予約画面に表示されるため、設定内容と実際の運用に相違がないか確認しておく必要があります。
そのため、設定した年齢区分や子ども料金だけでなく、
- 添い寝の対象年齢
- ベビーベッドの利用可否
- エキストラベッドの利用条件
なども含め、実際の予約画面でどのように表示されているかを確認することが大切です。
国内OTAと海外OTAでは子ども料金の考え方が異なるため、それぞれの仕様を理解したうえで
自施設の運用に合った設定を行いましょう。
番外編|海外OTAでは「設定どおりに販売されない」ケースもある
ここまで紹介した内容は、各OTAで設定できる子ども料金の仕様です。
しかし、海外OTAでは施設側が設定した内容どおりに販売されないケースもあります。
その代表例が、Trip.comなど提携販売(パートナー販売)を行う海外OTAです。
【番外編】Trip.comでは提携サイト経由で販売されることがある
Trip.comでは、自社で販売しているプランだけでなく、他社(提携サイト)が販売しているプランを
「パートナー提供」として掲載することがあります。
そのため、施設がTrip.com上では子どもの受け入れを不可に設定していても、提携サイト側では子どもの受け入れが可能となっている場合、Trip.comの検索結果に子どもを含むプランとして表示されることがあります。
【Trip.comの事例①】検索条件どおりの人数だけが表示されるとは限らない

例えば、
- 大人2名・子ども2名(4歳・2歳)
で検索した場合でも、
- 大人4名
- 大人3名+子ども1名
など、検索条件とは異なる販売パターンが表示されることがあります。

これは、提携先サイトごとに
- 子どもの年齢区分
- 定員設定
- 子どもの取り扱い
が異なる場合があるためです。
【Trip.comの事例②】「子どもはご宿泊できません」と表示されても予約される可能性がある

提携サイト側で子どもの受け入れを不可に設定している場合は、
「子どもはご宿泊できません」という表示が出ることがあります。
しかし、大人のみ予約可能なプランであっても
子どもを含む検索結果に表示されるケースがあり、お客様が大人料金のみで予約を進められる場合もあります。
施設側では「子ども不可」に設定していても、
販売経路によっては意図しない予約につながる可能性があるため、注意が必要です。
【提携販売への理解】海外OTAで販売する際の実務ポイント
海外OTAでは、Trip.com以外にも提携販売を行っているケースがあります。
そのため、海外向け販売を行う際は、次の点を確認しておくことが重要です。
- 海外向け販売をどの販売チャネルで行っているか
- 提携販売先でも子ども料金や受け入れ条件が統一されているか
- 国内OTA・海外OTA・インバウンド向け販売チャネル(じゃらんグローバルサービス、楽天インバウンドなど)を含めて、販売設定を整理できているか
提携先ごとに販売条件が異なる場合は、販売設定を見直し、できるだけ条件を統一しておくことで
お客様との認識違いや予約トラブルの防止につながります。
まとめ
宿泊施設の子ども料金は、「小学生」「幼児」といった区分だけで決まるものではありません。
施設ごとに設定内容は異なり、食事・寝具・添い寝・料金・料金算出人数などを自由に組み合わせて運用できます。
また、国内OTAと海外OTAでは子ども料金の考え方そのものが異なり、
国内OTAは「子ども区分」、海外OTAは「年齢区分」を基準に設定するケースが一般的です。
さらに、OTAごとに設定できる項目や仕様、テンプレート機能、料金算出人数の扱いなども異なるため、
それぞれの特徴を理解して運用することが重要です。
近年では、海外OTAの提携販売など、施設側の設定だけではコントロールできない販売経路も増えています。
販売チャネルごとの仕様を把握し、子ども料金や受け入れ条件を定期的に確認することで、
予約時や宿泊当日のトラブル防止にもつながります。
子ども料金は単なる料金設定ではなく、お客様への分かりやすい案内と、
施設の運用効率を両立するための重要な設定項目です。
子ども料金は「設定すること」が目的ではなく、自施設の運用に合った販売設計を行うための重要な要素です。
OTAごとの仕様や販売チャネルの違いを理解し、定期的に設定を見直すことで、
お客様にとって分かりやすく、施設にとっても運用しやすい販売につながります。
本記事を参考に、自施設の子ども料金設定や販売チャネルの運用を見直してみてはいかがでしょうか。
- 子ども料金は何歳まで適用されますか?
- 子ども料金の対象年齢は宿泊施設ごとに異なります。
小学生までを対象とする施設もあれば、未就学児のみを対象とする施設もあります。 - 添い寝は無料ですか?
- 添い寝は無料の場合もありますが、
施設利用料や食事代を別途設定している施設もあります。 - AチャメとBチャメの違いは何ですか?
- 一般的には料理内容や料金割合の違いを指します。
Aチャメは大人に準じた料理、
Bチャメはお子様料理を提供するケースが多く見られます。
子ども料金用語集
Aチャメ:小学生向け料金区分
Bチャメ:未就学児向け料金区分
添い寝:大人と同じ寝具を利用する宿泊方法
料金算出人数:大人料金の計算に含める人数