
楽天トラベルは国内OTAの中でも上位の集客力を持ち、楽天経済圏との親和性から指名検索以外でも予約を獲得しやすいプラットフォームです。
一方で「広告を買わないと露出が伸びない」「スーパーディールに頼ると利益が削られる」といった課題も。
この記事では、宿力の現場視点で、楽天トラベルで売上と利益を両立する方法を体系化します。
楽天トラベルを攻略する理由
国内OTAにおける存在感

- 楽天は会員基盤・ポイント経済圏の強さから認知→比較→予約の導線を自社内で完結しやすいのが特徴。
- 楽天レンタカーや「楽パック」(航空券+宿泊)との連動で、移動×宿泊の需要を一括で取り込めます。
- 手数料は10%前後でOTAの中では平均水準の値
楽天経済圏とポイント消費の相性
- 楽天カード/楽天市場/楽天モバイル等で日常的にポイントが貯まる→旅行で使う流れが強く、「ポイントで旅行」層に刺さります。
- 楽天トラベルはポイント付与・利用の設定自由度が高いため、プランごとの訴求設計がしやすいのが利点です。
強み・弱み(実務目線)
- 強み:個人旅行・出張に強い、ポイント訴求が強力、全社横断セールの波及効果
- 弱み:広告・キャンペーン依存になりやすい、手数料の管理を誤ると利益圧迫
- ポイント:楽天スーパーSALE/5と0のつく日は全体流通が伸びやすく、波に乗る設計が収益に直結します。
表示ロジックの“傾向”を理解する(非公開情報のため実務観測ベース)
- 表示順位は非公開ですが、宿力の運用実績では「レビュー評価」「在庫の安定供給」「料金競争力」「キャンペーン・クーポン参画」「掲載コンテンツの充実」が影響する傾向。
- レビュー平均4.0未満は検索で埋もれやすい(目安)。
まずは低評価の原因特定→オペ改善→返信の順で対処。 - 在庫欠品・価格の乱高下は露出低下に繋がりやすい。
最低在庫ラインの維持と価格帯の一貫性を。 - 画像の最適化・更新頻度はクリック率(CTR)を押し上げ、結果として露出改善に寄与しやすい。
- 宿泊カルテ(管理画面の分析レポート)で予約数/売上/流入軸をモニタリング。
月次版は保存期間に制限があるため定期ダウンロードを推奨。
宿力からのアドバイス:大規模施設は予約室数の伸びが構造的に有利。小規模宿は“勝てる日・勝てるセグメント”を絞る運用が要点です。
売上を伸ばす実践テクニック(現場で即使える)

プラン設計(検索露出×CVRの両立)
- 基本のプラン設置型:早割/連泊/食事別(朝食付・二食付)+ターゲット別(カップル・ファミリー・ビジネス)
- 画像は最低5枚+関連性を担保(客室=客室、料理=料理)。訴求がズレるとCVRが下がる。
- ポイント付与率・特典は“自社との差別化”の道具。付与過多は利益を削るため原価と手数料を踏まえて設定。
写真・コンテンツ最適化
- サムネイルで魅力が伝わる構図・光量を最優先。画像は横1200px以上推奨、縦横の統一で抜け・余白を防止。
- 並び順は料理→客室→温泉/施設など予約動機が強い順に。
- 季節素材の定期差替え(例:樹々・食材・献立)で再訪CVRを押し上げる。
キャンペーンへの参画
- 楽天スーパーSALE/楽天トラベルSALE:全社集客の波に乗る。新規獲得・認知向上の好機。
- 5と0のつく日(毎月5/10/15/20/25/30):指名外の流入増を取りにいく起点。
- 高級宿向けクーポン枠(認定施設):大型クーポンの発行余地がある場合は、在庫・利益前提で枠取りを。
レビュー対策(品質改善と可視化)
- 返信そのものが順位を直接上げるわけではないが、不安解消→CVR向上→露出改善の流れに寄与。
- 目安:返信率80%以上、ネガティブは24時間以内。テンプレでなく事実対応+改善アクションを明記。
広告施策の“概要”(詳細は別記事に集約)
- リスティング型:検索上部に表示。新規開業・繁忙日ブーストに有効。
- ディスプレイ型:バナー露出。費用対効果は低下傾向のため選択は慎重に。
- PRプラン連動:特設/特集での露出増。期間限定の認知拡大に。
- クーポン:施設負担/楽天負担の併用設計。
- スーパーディール:販売額の一定%をポイント還元。利益設計が肝。ビジネス需要に強い
重要:広告は表示順位の“補助輪”。予約数・売上の実績が伸びる設計でなければ投資回収できません。日別・セグメント別に費用対効果(ROAS/粗利ベース)で判定しましょう。
→詳細は別記事:《楽天トラベル広告の完全ガイド》への内部リンクを設置。
楽パック(ダイナミックパッケージ)を活用する

楽パックとは
- 航空券+宿泊のセット商品。長距離レジャー・出張の両需要を取り込みやすい。
- パッケージ専用クーポンが出る場合もあり、比較サイト経由の需要も流入。
ANA楽パック/JAL楽パック
- 楽天はANA・JALそれぞれと組んだ枠で商品化。空港・路線ごとに価格優位性が変動するため、両方に参画して機会損失を防ぐ。
- 北海道・九州・沖縄・離島などは航空便の強さ×季節性でパフォーマンス差が大きい。
実務上の注意点
- 審査・契約・文言規定など設定ハードルが通常プランより高い。
- 在庫・予約管理が複雑化(領収書の扱い等)。PMS連携・社内運用ルールの整備が前提。
- 天候・災害時は航空会社のポリシーが基準になることが多いため、キャンセル規定の明文化を。
楽天トラベル × 自社予約のバランス戦略
- 基準価格は楽天、ベストレートは自社で差別化(特典・体験・会員化)。
- 価格だけで競わず、滞在価値(体験・食・記念日)で棲み分け。
- 自社予約比率は施設の戦略により最適解が異なるが、指標として30%以上を目安にモニタリング。
- OTAの波に合わせて自社も連動プロモ(公式限定プラン・会員クーポン)を展開し、リピートは自社へ回収。

まとめ|“波に乗る設計”と“利益の見張り番”
楽天トラベルは波(SALE・5と0の日・ポイント)が強いプラットフォームです。波に合わせた在庫・価格・特典の設計ができれば、広告依存に陥らずとも売上は伸ばせます。逆に、利益設計を欠いた広告・ポイントの多用は赤字化の近道。
宿力は、OTA運用×自社EC×現場オペを一気通貫で設計し、“売上と利益”の両立を伴走します。まずは現状の表示/売上カルテの棚卸しから始めましょう。
FAQ(気軽に疑問点を解決)
Q1. レビュー返信は表示順位に効きますか?
A. 直接的な順位上昇の因果は公表されていません。ですが不安解消→CVR向上→露出改善という好循環には寄与します。返信率80%以上・24時間以内の一次対応を目安に。
Q2. 画像サイズはどれくらいが良いですか?
A. 横1200px以上を推奨。サムネ一致・余白防止・季節差替えがCTR向上に効きます。
Q3. 広告を使うべきタイミングは?
A. 新規開業・認知不足・勝てる日を狙い撃ちする場面。常時投下は利益を削りやすく、ROASと粗利で判定しましょう。
Q4. 楽パックの導入で何が変わりますか?
A. 長距離レジャー/出張の新規層が取りやすくなります。一方で設定・運用コストが上がるため、需要の強い路線・季節で集中投入が基本です。
Q5. 自社予約と楽天の最適配分は?
A. エリア・規模で変わります。共通原則は新規はOTAで獲得→体験価値で自社に回収。会員化・次回予約導線を必ず設置しましょう。