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じゃらんで売上を最大化する方法|宿泊施設向け完全ガイド

じゃらん攻略!基本をおさえて売上を伸ばす実践法を解説

じゃらんは、国内OTAの中でも温泉旅館・観光地・家族旅行に強く、“読む・選ぶ・期待する”という旅行雑誌の文脈をそのままオンラインに持ち込んだ存在です。
最も大きな特徴は、表示順位の決定が「口コミスコア」に寄る傾向が強いこと。楽天が「売上・予約室数」の慣性で伸びるのに対し、じゃらんは“良い宿ほど露出を得る”という思想が根底にあります。
本記事では、よく比較される楽天トラベルとの違いという視点を加えながら、宿力の現場運用経験をもとに、基本的な考えから実務に落ちる形で解説します。

目次

じゃらんを攻略する理由(ワケ)とは

雑誌文化を継ぐ“読むOTA”

各OTAの市場規模とじゃらんの特徴
各OTAの市場規模とじゃらんの特徴
  • 国内OTAでは楽天並のトップシェアを誇る
  • レジャー(温泉・観光地・家族旅行)に強く、2食付の意思決定が速い
  • 表示露出は口コミスコア(平均値・件数)に強く影響する傾向
  • 誌面休刊後も“雑誌的世界観”はWeb特集に継承されている(2025/3休刊)
  • 日帰り需要の取り込みにも強い側面がある

じゃらんは国内OTAの中核でありながら、レジャー寄りの世界観を色濃く残す稀有な媒体です。創刊以来の「読む・選ぶ・期待する」という雑誌的消費が、オンラインでもそのまま体験設計に活きています。

とりわけ露出面は、“良い宿ほど見つけやすく”という思想が透けて見え、口コミスコア(平均値と件数)が実務上の重要変数として機能します。紙の『じゃらん』は2025年3月で休刊し、情報発信はWeb・アプリへ集約されましたが、編集発想に基づく季節特集やテーマ特集はデジタルでむしろ磨かれた印象です。

つまり、写真・コピー・季節感を編集的に整えるほどクリック率と滞在が伸び、結果として売上に直結します。
媒体の文脈を理解し、“雑誌を編集するつもり”でTOP面を作る——

ここが、じゃらん運用の起点とポイントなので押さえておきましょう!

ユーザー層と予約傾向

2食付×家族旅行×温泉地が太い幹

じゃらんの年間アクセス数の推移。夏が伸びているのがわかる
じゃらんの年間アクセス数の推移
  • ピークは夏休み/年末年始/紅葉期などの季節イベント
  • 日帰り温泉や体験予約も束ねられるため“宿泊+α”が組みやすい
  • ビジネスよりレジャー比重が大きく、客単価は料理・風呂・客室体験で決まる

予約の傾向も8月の夏休みやや年末年始のレジャーサイドの動きが大きいのが特徴で、販売されている広告についてもその箇所が偏っています。紅葉の特集といった秋の行楽シーズン用に企画が組まれれたりするのも特徴で、雑誌と連動してきてプロモーションをしてきたのがよく分かる内容となっています。

日帰り温泉などの需要が強いエリアの日帰り予約なども受注できるので、その点を考えてもユーザー層はレジャーに偏っています。ただし完全にビジネスホテルが入らないかというとそうではなく、クチコミ点数の高いビジネスホテルなどが人気になっているエリアや朝食の評点数が高いシティホテルが入っている例もございます。

強みと弱み

小規模旅館に有利な“口コミ文化”と、ポイント競争の弱さ

じゃらんの強みと弱み
  • 強み:口コミの信頼性が高く、特集・表彰と連動して拡散しやすい
  • 押さえておきたい強み:規模が小さくても体験価値で上位を狙える構造
  • 弱み:広告依存度が高いが楽天ほどではない。手数料率は楽天と同等(10%前後)
  • 押さえておきたい弱み:即時利用型ポイントや大型セールは他社(楽天・一休)に劣後しがち

じゃらんの口コミの審査・信頼性は他媒体の参画審査にも引用されるレベルで、現場の丁寧さ=販売力になりやすい媒体です。特集・表彰(「売れた宿大賞」等)と口コミが好循環をつくり、認知から予約までを推進します。

一方で、ポイントの利便性全社横断セールの波及力では楽天・一休に及ばない場面が多く、価格競争に寄る設計は粗利を削りがち。勝ち筋は、写真・コピー・料理・風呂体験を編集的に束ね、“世界観で選ばれる”土俵に上がること。小規模でも体験密度を上げれば、上位面で十分戦えます。

じゃらんの仕組みと表示ロジック

非公開だが“口コミスコア重視”の傾向を前提に設計する

じゃらんは口コミスコア(平均値)と件数が表示露出に強く作用する傾向があります。
雑誌の「編集部が推す良い宿」文化を継承し、“良い体験を安定提供する宿ほど上位に居てほしい”という思想がアルゴリズムに反映されていると考えると腹落ちします。

楽天とじゃらんが重要視しているものの比較
じゃらんと楽天が重要視しているものは違う
  • 平均4.3以上で上位露出・クリック率の改善を体感しやすい(目安/宿力調べ)
  • 件数(母数)が少ないと、点数が高くても信頼性が弱く露出の伸びが鈍い
  • 低評価の放置はCVR低下→広告効率悪化→粗利圧迫の悪循環に直結
  • 季節性と特集適合(温泉、雪見、露天風呂付客室、記念日、家族旅行)で面露出が増える

楽天とのちがい(要点)

  • 楽天:売上/予約室数の慣性が効く → 供給力の大きい施設が有利
  • じゃらん:口コミスコア・満足度重視 → 体験価値を磨いた施設が有利
    → したがって、同じ運用をすると結果がズレる。媒体特性に合わせるのが近道。


アルゴリズムは非公開ですが、現場運用では「平均値×件数」が露出の基礎体力です。まずはエリア平均との相対位置を把握し、4.3前後を超えるラインを安定化させると、一覧面でのクリック率が目に見えて改善します。

単体の点ではなく、特集(面)に乗る設計も不可欠。写真の季節差し替え、料理→客室→風呂の並び、30–60字の説明キャプションなど、“編集”の積み重ねが期待値の形成→CVR向上に効きます。

他方、楽天的な室数を売ろうとする運用をそのまま持ち込むとズレが生じるため、媒体ごとの勝ち筋を意識して設計しましょう。

写真・コンテンツ最適化

“TOPは編集長”のつもりで、雑誌的世界観を作る

じゃらんTOPの解説
じゃらんTOPの解説と要点のまとめ
  • 横1200px以上・主役が一枚で伝わる構図(料理→客室→風呂の順)
  • 月1~2枚の季節差し替えで“動いている宿”を演出
  • 説明文は滞在の物語(到着→湯→夕食→朝景)で統一

TOPの数枚で読者の視線と期待を作ります。料理は湯気・切り口・光で温度を、客室は余白と水平で静けさを、風呂は視線誘導と奥行きで解放感を。

並び順は予約動機の強い順に固定し、キャプションの語彙は統一。季節が変われば写真を1–2枚入れ替え、「動いている宿」の信号を発します。重要なのは、“写真勝ち”を狙わないこと。

実体験とのギャップは評価低下→露出低下の近道です。編集=盛ることではない
“なぜこの一皿か/なぜこの眺望か”を短く語ることが、じゃらんに最適な“読み心地”です。

キャンペーン・クーポンの使い方

“波”に合わせてスポットで、粗利を守る

じゃらんにおけるセール参画の実情
じゃらんにおけるセール参画の実情
  • 大型特集やスペシャルウィーク新規獲得の波。在庫・価格・写真を揃えて“乗る”。
  • クーポン:施設負担/媒体負担のミックスで、利益ラインを死守
  • 常時投下はしないスポット運用×粗利判定(広告費込み粗利で見る)。

TV露出やセールの爆発力では楽天に劣るものの、じゃらんの特集面は世界観の親和性で強く刺さります。
参画の際は、在庫・価格・ビジュアルを同時に整え、指名外のCVRを取り切る導線を用意。

クーポンは“広告費”ではなく“粗利投資”として管理し、イベント前後のCVR/CPA/粗利スポット評価を。
常時投下は価格認知の下落粗利圧迫に繋がるため、波に乗る局面限定が原則です。
人気施設ほど波で跳ねる伸び幅が大きく、認知→指名の短縮も見込めます。

じゃらんパック(ダイナミックパッケージ)

じゃらんのJRパックと、楽天の“JR楽パック赤い風船”

ダイナミックパッケージについて
ダイナミックパッケージについて
  • 航空券+宿泊のセットで長距離・家族旅行を取り込みやすい。
  • 主要航空会社との提携枠で価格優位が出るケースあり。
  • 日本旅行の「赤い風船JRじゃらんパック」(JR新幹線・特急+宿)
  • 注意点:審査・契約、在庫・予約管理、キャンセル時のポリシー。PMS連携と社内フロー整備が前提。

JRと宿泊のセット商品は、じゃらん・楽天の双方で提供されています。じゃらんは「赤い風船JRじゃらんパック」として、日本旅行が企画・実施するJR+宿のダイナミックパッケージを展開。

楽天は「JR楽パック赤い風船」として同様にJR新幹線・特急と宿を組み合わせる商品を提供しています。
価格優位は路線・時期・クーポン原資で変動し、家族旅行や長距離レジャーの取り込みに強み。
施設側は商圏(発着駅)と季節需要を見て、両媒体での掲載と在庫配分を設計すると取りこぼしが減ります。

じゃらん × 自社予約のバランス

媒体で“知ってもらい”、自社で“回収する”

自社販促とOTAマーケティングの関係図
自社販促とOTAマーケティングの関係図
  • じゃらん=基準価格と世界観訴求/自社=会員・特典でベストレート
  • “滞在価値”で差別化し、価格競争を避ける
  • リピートは公式導線(会員化・メール・SNS)で必ず回収

媒体の役割は新規獲得と比較検討、自社の役割は粗利とLTVの最大化です。じゃらん側では世界観と基準価格を安定供給し、“次回は公式で泊まる理由”(会員特典・体験の奥行き・ベストレート)を公式サイトで用意します。

季節の波(特集)に合わせ、公式でも連動プロモを立て、初回OTA→2回目直販の導線を固定化。
価格だけで競うのではなく、体験価値(料理・風呂・記念日対応・家族導線)で棲み分けることが、じゃらんを使いながらも粗利を守る設計です。

じゃらん攻略についてのまとめ

“写真・説明・体験の一致”が、じゃらんの販売を強くする

  • 口コミ文化を前提に、世界観と実体験のギャップをなくす 
  • 季節特集に適合する編集運用で“面露出”を取りにいく 
  • JR+宿パッケージは両媒体で提供。商圏と需要期で合理的に使い分ける

じゃらんは、良い体験が露出になる媒体です。写真・コピー・導線は、実体験を裏切らないための編集だと捉えてください。広告やクーポンは最後のひと押し。まずは現場(体験)と編集(写真・文)の一致をつくり、季節の波に合わせて在庫・価格・ビジュアルを揃える。

さらに、JR+宿の需要を読みながら、商圏・季節で媒体の使い分けを行う。地に足の着いたこの設計が、売上と粗利の両立を実現します。

FAQ(気軽に疑問点を解決)

Q1. じゃらんで口コミスコアを上げるにはどのくらいの期間が必要ですか?

A.  じゃらんは過去1年間のクチコミで総合スコアが決まります。総合スコア算出に必要なクチコミ件数は5件です。そのため多くクチコミ件数のある施設は改善に期間がかかりますが、少ない宿は2~3ヶ月で可能です。

 

Q2. じゃらんで広告はやるべきですか?

A.  自分の宿のPV数やアクセス数がそもそも低い場合は効果が薄いです。表示設定や画像、プランなどを整えてPV数やアクセス数が高い場合や向上した場合は効果があります。高くない場合は利用しなくていいと思われます。

 

Q3. じゃらんだけの強みはありますか?

A.  国内最大級のOTAとなるので、楽天に匹敵するサイト。レジャー需要の取り込みが強いこととクチコミの信頼性が高いところが強みです。そのため小規模な施設や旅館の販売に向いています。

 

Q4. 自社予約とじゃらんの最適な比率は?

A.  一概に最適な比率は宿ごとに異なりますが、OTAの比率は一定以上は設けましょう。あくまでもOTAは新規獲得のチャネルですので閉じると新規数の減少リスクがあります。その反面、自社ではリピーター戦略を行いましょう。目安は自社比率30%以上を維持しつつ、OTAで比率を取る設計が良いとされています。

 

Q5. じゃらんの写真や説明文で特に重視すべきポイントは?

A.  料理・客室・風呂の順で主役が伝わる写真を選び、季節感や体験の物語性を説明文で表現することが重要です。特にどれが主役になるのかは、地域によって変わります。(温泉や泉質が有名な施設は温泉が最も重要な写真となります。)

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